「文学フリマ in なごや」

以前にもお知らせしましたが、2月26日(日)に名古屋市中小企業振興会館にて開催される「文学フリマ in なごや」に参加します。スペースはB-17です。
新刊はありませんが、既刊4点を持って行く予定です。

頒布物の詳細については以下をご覧ください。

文学フリマ in なごや」の出店者一覧は以下をご覧ください。

稲生平太郎『アムネジア』その2

アムネジア

アムネジア

その1はこちら→id:helioterrorism:20060206:1139155877

読んだばかりだけど再読した。初読のときと同様、とてもおもしろかった。
それにしても、自分が「書いてあること」すら、いかにちゃんと読めていないかということを今さらながら痛感した。あと、すでに結構忘れている部分があったりして驚いた。

前回、

第III部第2節までは「傑作!」と思って読んでいた。でも、それ以降、唐突に視点が切り替わってから(以下略)

と書いたんだけど、「視点が切り替わって」というのは結構微妙な表現だよなぁ。
(以下、内容に触れます)
 
 
 

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トルネード竜巻・iTMS配信開始

あれ? iTMSにいつのまにかトルネード竜巻が入ってる。

しかも知らない曲が!

基本的に200円の曲は買わない方針なんですが、こればかりは仕方ない。というわけで、ぽちっとな。

せっかくなので、好きな曲のリンクを並べてみます。

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稲生平太郎『アムネジア』

アムネジア

アムネジア

ジュブナイルホラーの傑作『アクアリウムの夜』の著者による新作長編。
第III部第2節までは「傑作!」と思って読んでいた。でも、それ以降、唐突に視点が切り替わってから結末に至るまでさっぱり理解できず、途方に暮れたまま読み終えた。つまらなかったわけじゃない。『アムネジア』を読み終えて、その途方に暮れた気分を引きずったまま続けて『アクアリウムの夜』の再読に取りかかったくらい作品には惹きつけられた。

 でも、いったい、どれとどれを繋いでいけば、かみのけ座になるのかわからない。熊や羊や双子ならともかく、髪の毛なんて、どんな星を繋いでもできあがるし、そもそも、かみのけ座なんてほんとうにあるんだろうか。それに、黒い眼に似た星雲というのもなんだか怪しい。ひょっとしたら騙されているのかもしれない。はやく家に帰りたくなったけれど、でも、自分の家がどこかわからない。(P.85)

この作品の読後感は、ちょうどこんな感じだ。意味があるのかないか、繋がるのか繋がらないのか判断不能なガジェットやエピソード。それらを繋げば、ひと続きの図柄が浮かび上がってくるかもしれない。そんな気にさせられる。でも、わからない。
本当に「かみのけ座」は存在しているのか?
たぶん、ある、というのが現時点での仮の結論。
スニーカー文庫版『アクアリウムの夜』で稲生平太郎を知り、それ以外、ほとんど作者について知らない私のような読者がわからない、ある「文脈」について明示せずに語られた物語。それがこの『アムネジア』なのではないか、という妄想を抱いている。

稲生平太郎」でGoogleで検索すると1番目に出てくるサイトですが、こちらに掲載されているインタビューや評論を読むと、いろいろと『アムネジア』を想起させる興味深い文章が散見される。
とりあえず、『何かが空を飛んでいる』を手に入れて読んでみたい。

「文学フリマ in なごや」参加のお知らせ

2月26日(日)に名古屋市中小企業振興会館にて開催される「文学フリマ in なごや」に参加します。
スペースはB-17です。
新刊はありませんが、既刊4点を持って行く予定です。
頒布物の詳細は以下をご覧ください。

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2005年私的10大トピック

今年はこんな一年でした。更新はさぼりがちでしたが、意外と実のあることをやって忙しかった気がします。来年はもっとだらだらと過ごしたいです。
では、みなさんよいお年を!

SEGA『龍が如く』

龍が如く

龍が如く

すっかりゲームには縁遠くなっていたんですが、この濃厚な「セガ臭さ」(「男臭い」とか、そういう感じ)は、嗅覚の鈍くなった私の鼻にもしっかりと届きました。
そうだ! 今の生活に足りないのは「セガ」なんだよ!
というわけで、地雷を踏む覚悟で発売直後の休日にゲームショップに買いに行ったら、意外にも「ファミ通プラチナ殿堂入り」のシールが貼ってありました。えー。普通に「よくできたゲーム」だったりするんだろうか、と逆に不安を覚えテンションがさがるのを感じつつ、いやいや、セガに限ってそんなことはない、と自分に言い聞かせてパッケージを掴んでレジへ。
……買ってよかった。紛うことなきセガゲー。久々にエンディングを見るまでゲームをやりましたよ!

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