「文学フリマ in なごや」
以前にもお知らせしましたが、2月26日(日)に名古屋市中小企業振興会館にて開催される「文学フリマ in なごや」に参加します。スペースはB-17です。
新刊はありませんが、既刊4点を持って行く予定です。
頒布物の詳細については以下をご覧ください。
- id:helioterrorism:20060120:1137684257
「文学フリマ in なごや」の出店者一覧は以下をご覧ください。
稲生平太郎『アムネジア』その2
- 作者: 稲生平太郎
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/01
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 8回
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読んだばかりだけど再読した。初読のときと同様、とてもおもしろかった。
それにしても、自分が「書いてあること」すら、いかにちゃんと読めていないかということを今さらながら痛感した。あと、すでに結構忘れている部分があったりして驚いた。
前回、
第III部第2節までは「傑作!」と思って読んでいた。でも、それ以降、唐突に視点が切り替わってから(以下略)
と書いたんだけど、「視点が切り替わって」というのは結構微妙な表現だよなぁ。
(以下、内容に触れます)
トルネード竜巻・iTMS配信開始
稲生平太郎『アムネジア』
- 作者: 稲生平太郎
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/01
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 8回
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第III部第2節までは「傑作!」と思って読んでいた。でも、それ以降、唐突に視点が切り替わってから結末に至るまでさっぱり理解できず、途方に暮れたまま読み終えた。つまらなかったわけじゃない。『アムネジア』を読み終えて、その途方に暮れた気分を引きずったまま続けて『アクアリウムの夜』の再読に取りかかったくらい作品には惹きつけられた。
でも、いったい、どれとどれを繋いでいけば、かみのけ座になるのかわからない。熊や羊や双子ならともかく、髪の毛なんて、どんな星を繋いでもできあがるし、そもそも、かみのけ座なんてほんとうにあるんだろうか。それに、黒い眼に似た星雲というのもなんだか怪しい。ひょっとしたら騙されているのかもしれない。はやく家に帰りたくなったけれど、でも、自分の家がどこかわからない。(P.85)
この作品の読後感は、ちょうどこんな感じだ。意味があるのかないか、繋がるのか繋がらないのか判断不能なガジェットやエピソード。それらを繋げば、ひと続きの図柄が浮かび上がってくるかもしれない。そんな気にさせられる。でも、わからない。
本当に「かみのけ座」は存在しているのか?
たぶん、ある、というのが現時点での仮の結論。
スニーカー文庫版『アクアリウムの夜』で稲生平太郎を知り、それ以外、ほとんど作者について知らない私のような読者がわからない、ある「文脈」について明示せずに語られた物語。それがこの『アムネジア』なのではないか、という妄想を抱いている。
「稲生平太郎」でGoogleで検索すると1番目に出てくるサイトですが、こちらに掲載されているインタビューや評論を読むと、いろいろと『アムネジア』を想起させる興味深い文章が散見される。
とりあえず、『何かが空を飛んでいる』を手に入れて読んでみたい。
「文学フリマ in なごや」参加のお知らせ
2005年私的10大トピック
- 【同人誌】「ヘリオテロリズム」Vol.2制作
- 「MYSCON6」で頒布。特集は「ミステリ」。
- 【小説】高橋源一郎『ミヤザワケンジ・グレーテストヒッツ』ISBN:4087747573
- 旅先の北海道の書店で購入して、移動中、読みふけっていた。
- 【小説】麻耶雄嵩『神様ゲーム』ISBN:4062705761
- 早稲田大学での講演会も興味深かった。
- 【クルマ】普通免許取得(AT限定)
- 教習所通いはしんどかった。
- 【音楽】iTunes Music Store
- 待ちに待ったオープン。
- 【クルマ】スズキ スイフト1.3XG
- 初めてのクルマ。RJCカー・オブ・ザ・イヤー受賞。日本カー・オブ・ザ・イヤー特別賞「Most Fun」受賞。
- 【音楽】トルネード竜巻『ふれるときこえ』ASIN:B000B84P9I
- 特に「言葉のすきま」「サンデイ」「君の家まで9キロメートル」「安心の海へ」「パークサイドは夢の中」。
- 【同人誌】「ヘリオテロリズム」Vol.3制作
- 「第四回文学フリマ」で頒布。これにて終了。
- 【イベント】第四回文学フリマ
- 二度目の参加。
- 【ゲーム】SEGA『龍が如く』ASIN:B000BDEJBW
- id:helioterrorism:20051229:1135786567
今年はこんな一年でした。更新はさぼりがちでしたが、意外と実のあることをやって忙しかった気がします。来年はもっとだらだらと過ごしたいです。
では、みなさんよいお年を!
SEGA『龍が如く』
- 出版社/メーカー: セガ
- 発売日: 2005/12/08
- メディア: Video Game
- 購入: 1人 クリック: 57回
- この商品を含むブログ (169件) を見る
すっかりゲームには縁遠くなっていたんですが、この濃厚な「セガ臭さ」(「男臭い」とか、そういう感じ)は、嗅覚の鈍くなった私の鼻にもしっかりと届きました。
そうだ! 今の生活に足りないのは「セガ」なんだよ!
というわけで、地雷を踏む覚悟で発売直後の休日にゲームショップに買いに行ったら、意外にも「ファミ通プラチナ殿堂入り」のシールが貼ってありました。えー。普通に「よくできたゲーム」だったりするんだろうか、と逆に不安を覚えテンションがさがるのを感じつつ、いやいや、セガに限ってそんなことはない、と自分に言い聞かせてパッケージを掴んでレジへ。
……買ってよかった。紛うことなきセガゲー。久々にエンディングを見るまでゲームをやりましたよ!