付記あるいは思いつきのメモ3(4/21)

  • 相変わらず犯人を特定できないかと考えているんだけど、やっぱり難しい。数沢六人が自殺した可能性はどうやっても排除できないし、一見するときわめて殺害の機会が少なそうな病院坂黒猫にしても、仮に何らかの理由で保健室へ数沢六人のほうから訪れたとすれば、可能性は皆無ではなく、彼女が保健室の外で活動可能な午後7時以降の十数分のあいだで行う必要があるのは、死体の移動だけということになるし、櫃内夜月には客観的な行動の裏付けがほとんどなく、物語内で語られていない可能性を考慮すれば、犯人であっても不思議ではない。迎槻箱彦と琴原りりすがもっともあやしいのは確かだけど、逆に犯人でない可能性も考えられる。
  • では、「迎槻箱彦の相手」が数沢六人本人だったという可能性はないのか。実は、これもあり得ないわけではない(ただし、琴原りりすから「剣道場の匂い」がしたことの積極的な説明がつかなくなる)。上にも書いたように、「迎槻箱彦の相手」が数沢六人ではない、とする根拠がないからだ。
  • だから、この「問題編」のあとに続く展開で、まずあきらかにされるのはおそらく数沢六人の死亡推定時刻で、それは午後7時よりも前になるはず。