2004-06-01から1ヶ月間の記事一覧

望月諒子『殺人者』ISBN:4087477134

読了。 id:helioterrorism:20040625#p2で、 第一章に入ったとたん、主人公が「小説を書く」などと言いはじめるのでちょっと萎えた。 と書いたんだけど、(私にとって)幸いなことに主人公が早々に挫折してくれたので、それ以降は妙な引っかかりを感じること…

青山景・漫画/舞城王太郎・原作「ピコーン!」(「IKKI」8月号別冊付録)

ようやく読んだ。 エロ多めだと勝手に思っていたんだけど、意外とそうでもなかった。結末に直結してるんだから、ここはもっと気合いを入れて描かないといかんだろ〜、と思った。 あと、小説の文章をそのまま絵の背景にだーっと書くのはちょっと手抜きだと思…

まだ「IKKI」8月号を買っていない。

http://comics.shogakukan.co.jp/ikkipara/saishin/index.html 本屋に行っても忘れていたり、思い出して買おうと思っても店頭に並んでいなかったり。

私はこのゲーム機をこのゲームがやりたくて買った。

私が家庭用ゲーム機を購入(所有)したのはかなり遅くて、1995年のスーパーファミコンがはじめてだった(スーパーファミコンの発売は1990年だから、ほとんど末期に近い。すでに、セガサターンもプレイステーションも発売された後だった)。なぜそんな時期に…

SEGA WOW『Kunoichi』(PS2)

http://kunoichi.jp/ PS2のコントローラを握っていたら、久しぶりに遊びたくなったので引っ張りだしてきた。操作を忘れているんじゃないかと思ったけど、私にしてはかなりやり込んだゲームなので、ちゃんと指が覚えている。やっぱりこのゲームは楽しいなぁ。…

SCE『ICO』(PS2)

http://www.i-c-o.net/ 発売日(2001/12/06)直後に購入しつつ、「東の闘技場」まで4時間ほどプレイしたところで放置していた。宮部みゆきによる小説が発売されて、あちこちのサイトで『ICO』の名前を目にする機会が増えたのをきっかけに、やっぱり一度はク…

望月諒子『殺人者』ISBN:4087477134

プロローグを読んで、お、これはおもしろい、この調子なら期待できそう、と思っていたら、第一章に入ったとたん、主人公が「小説を書く」などと言いはじめるのでちょっと萎えた。(参考→id:helioterrorism:20040623#p1)

「京極夏彦・講談社・凸版印刷〜DTPはワークフローの変革そのもの」

http://www.apple.co.jp/pro/design/kyogoku/index1.html

舞城王太郎「petals」

今週号の「ヤングジャンプ」に舞城王太郎の掌編「petals」が載っているというのを「ケムリズム」(http://maijyo.vis.ne.jp/)で知って買ってきた。はじめ、どこに載っているのかわからなかった。 グラビアに添えられた散文で、どこか既視感を覚える内容。 …

望月諒子『神の手』

どうも読み方を間違った気がする。 ごく普通に「失踪した作家をめぐるミステリ」として読めばよかったのに、どういう思い込みからか、「小説についての小説」あるいは「〈書くこと〉についての小説」として読み進んでしまったのだ(いや、もちろん、「失踪し…

金井美恵子『目白雑録(ひびのあれこれ)』ISBN:4022579234

買ってきた。 ごめんなさい。私も金井美恵子の小説に出てくる服飾用語がわからないのに、辞書をひいて調べようともしませんでしたよ。思い返してみると、私が『柔らかい土をふんで、』や『噂の娘』や、文芸誌に掲載されている最近の短編が苦手なのは、単純に…

望月諒子『神の手』ISBN:408747691X

http://syousetsu-subaru.shueisha.co.jp/osusume/0406/ http://www.ebunko.ne.jp/hayashi.htm 大森望氏がきわめて正攻法でプッシュしている(←失礼)ので興味を持って手に取ってみた。 2/3くらい読み進んだところなんですが、作中で登場人物たちが示す「小…

米澤穂信『愚者のエンドロール』

文化祭に出展する自主制作の「ミステリ映画」は、真相不明のまま中断していた。前作『氷菓』の古典部のメンバーが、未完成の「ビデオ」とスタッフの証言をもとに結末探しに挑む。 作者も「あとがき」で書いているように、バークリーの『毒入りチョコレート事…

米澤穂信『氷菓』ISBN:4044271011

なぜかもう新刊書店には出回っていないものだと思い込んでいて、実際、都内の大型書店を何件か探したところ、『愚者のエンドロール』も含めて見当たらなかったので、古本で探すしかないかなぁと思っていたのだけど、地元の書泉に置いてあったので大喜びで買…

舞城王太郎「駒月万紀子」

『メールマガジンファウスト』 第20号によれば、7月12日発売の「ファウスト」Vol.3に掲載とのこと。 この『駒月万紀子』は王太郎ファンならば絶対に見逃せない傑作です。 内容は、ズバリ、今秋発表予定の“奈津川血族物語”最新作の前哨戦にしてメインテーマを…

文章ぐだぐだ

まあ、以前からそうなんだけど、アップする前に何度も読み直しているのに、誤字や、同じ表現の繰り返しや、意味不明の文章が残っていることが、最近、ことさら多い。 あとで「ちょっとした更新」でこっそり直しているんですが、直す前の文章を読まれたかと思…

貴志祐介『硝子のハンマー』

読了。 防犯コンサルタントと弁護士のコンビが密室殺人の謎に挑む多重解決の趣向が楽しい第一部と、一転して犯人が犯行に至るまでの経緯を倒叙形式で描く第二部で構成されている。第一部における仮説の検証、第二部における犯人の行動、どちらも具体的な細部…

大蟻食の生活と意見

http://home.att.ne.jp/iota/aloysius/tamanoir/journal.html 佐藤亜紀のサイト「大蟻食の生活と意見」の「これまでのお話」より、興味深い記述が2つあったのでピックアップ(↑この文章、わりと最近の更新だと思ったのだけれど、内容からしてアップされてか…

貴志祐介『硝子のハンマー』ISBN:4048735292

まだ第一部を読み終えたところなんですが、たいへんおもしろい。 以下、まったく関係のない話。最近、新刊を読むタイミングが周回遅れになっているような気がする。いや、別にいつ読んだっていいんだけど、発売直後に読む楽しみ、というのも確かにあると思う…

伊坂幸太郎は一人称と三人称の書き分けをしていないのではないだろうか?

という指摘は興味深いです。 id:skip_jack:20040614#p3 確かに、(下記のコメント欄にも書きましたが)『チルドレン』収録作では「バンク」だけが三人称による記述になっています。限りなく一人称に近い三人称。しかし、他の作品との違いは明確ではない。 (…

伊坂幸太郎『チルドレン』

うーん。どうも伊坂幸太郎の文章とは相性が悪いみたい。 「お話」としては決して嫌いではないんだけど、細部描写の薄さと、その一方で(個人的には余計と感じる)説明的な表現が散見して、読んでいて引っかかることがたびたびある。 例えば、 「何の映画だ」…

米澤穂信『さよなら妖精』

タイトルが良い。「妖精」というのは、もちろん、主人公たちの前に現れたユーゴスラヴィアからやってきた少女の比喩で、その少女との別れを示していると同時に、物語の終盤に至って主人公が抱いていたさまざまな「幻想」(=「妖精」)がもろく崩れ去り、「…

というわけで

宿題を含めた本の話題は明日以降に。

namco『塊魂』(PS2)

おもしろいのは確かだし、そもそもこれはそういうゲームじゃないというのは承知しているんだけど、もうちょっと難しいモードがあってもよかったかなぁ、と思った。 マップとアイテムの配置を覚えて、効率の良いルートを見極めて、ダッシュを駆使しないとクリ…

『煙か土か食い物』『暗闇の中で子供』に続く<奈津川血族物語>の最新作を今秋発表予定!

http://maijyo.vis.ne.jp/ 「ケムリズム」より。 もう出ないんじゃないかと思ってたよ!

namco『塊魂』(PS2)

テレビコマーシャルとかいろいろなサイトのレビューを読んで以前から欲しいなぁとは思いつつ今まで買わずにいたんだけど、とうとう買ってしまった。 http://katamaridamacy.jp/ http://www.namco-ch.net/katamari_damacy/index.php 玉を転がして、雪だるま式…

米澤穂信『さよなら妖精』ISBN:4488017037

読了。 上記のオフ会で、いま『さよなら妖精』を読んでいると話したら、のりしろさんが「先にスニーカー文庫の2作を読んだほうがいい」と助言してくださったんですが、結局、帰宅途中の電車で続きを読み、帰宅してからそのまま最後まで読んでしまいました。 …

「まったりCafeミーティング」

銀座でid:naubooさん主催の「まったりCafeミーティング」に参加してきました。楽しかったです。料理もたいへんおいしかった。 naubooさん「松谷加平の生活と意見」http://d.hatena.ne.jp/nauboo/ のりしろさん「スペキュレイタ」http://www9.plala.or.jp/pha…

「麻耶雄嵩さん、新作と日々の生活、初めてのサイン会について」

http://www.radiocafe.jp/dokusyo/ 京都のFM局「京都三条ラジオカフェ」で放送されている「京都読書空間」という番組での麻耶雄嵩インタビュー。WindowsMedia形式で配信されています(6月4日付)。 長さは10分くらい。新作長編『螢』はすでに完成していて…

麻耶雄嵩『名探偵 木更津悠也』

読了。名探偵・木更津悠也とワトソン役である香月実朝のコンビが活躍(?)する4つの事件を収録した短編集。ちょっとねじれた名探偵とワトソン役の関係が楽しい。 表紙見返しにあるワトソン役=記述者・香月実朝が書いた(という設定の) もちろん(引用者注…