SCE『ICO』(PS2)

ICO(イコ)

発売日(2001/12/06)直後に購入しつつ、「東の闘技場」まで4時間ほどプレイしたところで放置していた。宮部みゆきによる小説が発売されて、あちこちのサイトで『ICO』の名前を目にする機会が増えたのをきっかけに、やっぱり一度はクリアしておくか、と決心して、攻略サイトを見ながら最初からプレイしなおして5時間ほどで一気にクリアした。

 角のはえた少年と、不思議な力を秘めた少女の物語。少年は少女の手を握り、棒きれを武器に少女を連れ去ろうとする影と戦い、城から脱出しようとする。
 R1ボタンで手をつなぐ。そのまま移動させると、手をひいて歩き出す。おまけに武器が棒きれ! 舞台となる城の美しさ。光と影。人工の建造物と自然。素晴らしい。言うことありません。
 ジャンルはアクション・アドベンチャー。基本的には、「謎解き」と「影との戦い」を繰り返しつつ先に進むという構成。謎解きのポイントは少女の存在で、主人公自身はわりと容易に先に進めるんだけど、どうやって少女を連れて行くかという点で頭を悩ませることになる。同時に少女が特殊アイテムっぽい存在として位置づけられていて、少女にしか開けられない扉があったり、仕掛けを動かすために少女が不可欠だったりする。また、セーブをするためには2人そろってソファに座らなくてはならない。まあ、基本的に少女は「足手まとい」なので、短気な人は腹が立つかもしれない。でも、「女の子が手を引かれて守られるだけなのはいかがなものか」なんて堅苦しいことは言いっこなしで、「勇敢な男の子」の気分を味わいつつプレイするのが吉。

上記は購入直後に書いた感想(→http://www.aa.cyberhome.ne.jp/~sorakei/diary/diary_048.html#20011216)で、たぶん、1時間くらいプレイした時点で書いたものだと思うんだけど、その印象を大きく裏切ることなく最後まで一貫した世界観を構築しているので、クリアした後でも付け足すことは特にない。