「夜のファウスト祭り」メモ

箇条書きで。進行順ではありません。また、出演者の発言内容がかぎかっこで括られていても、必ずしも正確なものであるとは限りません。

• 壇上には山田（hitomisiriing）さん、佐藤心氏、西島大介氏。「ファウストを全部読んだ人は？」との質問に手を挙げた人は意外と少なかった。私も全部は読んでいない（小説は全部読んだ）。「はてなID持っている人は？」という質問に手を挙げた人のほうが多かったような……。
• 東浩紀氏の「舞城王太郎、西尾維新、滝本竜彦を頂点とする三角形があるとして、最近の佐藤友哉はその中央あたりをふらふらして個性を見失っている」という意見には納得。
• 同じく東浩紀氏の「綿矢りさと金原ひとみの受賞によって、何年かに一度やってくる若年作家の受賞機会がなくなったので、佐藤友哉が芥川賞を受賞することは不可能になった」という冗談とも本気ともつかない発言にはちょっと驚いた。私には「佐藤友哉が芥川賞を受賞」という発想じたいがなかったので。
• 同じく東浩紀氏が「西尾維新はえらい」としきりに褒めているのはすごくよくわかる気がする。以下は私の意見。西尾維新は、物語の骨格というか枠組みを明確に構築して、その構築した物語を効果的に破綻なく読者に語ることができるという意味で、ほとんど理想的な「商業作家」だと思う。なんというか、「ファウスト」の（小説）執筆陣のなかでは、もっとも過不足なく「自分の仕事」をしているというか。
• 「ファウスト」Vol.3が出るのかどうかは現時点でも未定、らしい。
• どうやら私は「ファウスト」に対して自分が思っている以上に期待しているらしいということに初めて気づいた。
• 以下、何か思い出したら追記します。