偽善と偽悪

「a day in the life of mercy snow」より。

昔、柄谷行人がどこかで「偽善を嫌うあまり偽悪的になる人がいるが、偽善は偽りでも善なんだからいいのだ」と語っていた。ボランティアや市民活動に熱心な人も、反発する人も、みんな偽善を恐れすぎてるような気がするなあ。愛とか同情とか「純粋な気持ち」といったつまらないことを重視しすぎ。偽善でいいじゃないですか。べつに精神修業のためにボランティアやるわけじゃないんだから。

私は同じようなこと(「偽悪」よりは「偽善」のほうがまし)を自分で考えたと思っていたんだけど、おそらく柄谷行人がどこかで語っていたというその言葉を以前に読んでいたのだろうな。
まあ、よくある話ではある。