現代詩手帖特集版『高橋源一郎』(ISBN:478371858X)

内容とは全然関係がないんですが、加藤典洋の発言に「佐藤友哉」の名前が出てきたのには驚いた。

加藤(典洋):(前略)ぼくはごく最近、舞城王太郎やら中原昌也やらを読んで、非常におもしろいと思っていますが、こういう人は、高橋源一郎から生まれてきたと思う。
永江(朗):まったく同感です。
加藤:高橋源一郎が八〇年以降に果たしてきた仕事があって、このあとも佐藤友哉をはじめいろんな人が出てくると思うんだけれども、この人は今では言ってみればお父さんみたいな存在でね(笑)。そこにこの人が二十年何をやってきたのか、ということのひとつの意味があるという感じがする。これは村上龍でもないし村上春樹でもない。高橋源一郎の幹の先に生まれている枝で、そういうかたちでひとつのトゥリー構造が出来ているという感じがしますね。(P.18〜19)

舞城王太郎については、影響を受けているとかそういう感じではないけれど、確かに、高橋源一郎を思わせる部分があると思う。