舞城王太郎 その2

同じく「群像」5月号に掲載されている「パッキャラ魔道」を読んで『暗闇の中で子供』を思い出した、と先日書いた(id:helioterrorism:20040408)のは、結末部分のある文章が『暗闇の中で子供』のある文章の裏返しであるように思えたからなんだけど、それをきっかけに『暗闇の中で子供』を読み返してみるかと思って冒頭部を読みはじめたら、文章の緊張感が全然違うので驚いた。単なる慣れの問題で新鮮味が薄れているだけなのかと思っていたら、そうじゃなかった。