「ユリイカ」10月号

特集は「煙草異論」。おもしろそうだったので買ってみた。
基本的には、喫煙者による煙草語り、という内容。

(前略)
唯今も吸いつづけているJT製品のタバコにも、アメリカ南部タバコ・ロードの葉が大量に使われているのでしょうし、なにしろ、それでなくとも「百害あって一利なし」のタバコですから、同じアメリカ農産物の差別化された無農薬コットンや遺伝子組み替えでない大豆のように消費者の意識の高さを反映することもなく、農薬をバンバン使って、ナスやトマトの葉も食害するタバコ蛾(タバコは植物学上、ナス科に属しています)をやっつけただろうし、遺伝子組み替え作物としても平然と作られているだろう、という気がします。
(P.68)

という金井美恵子の文章を読んで、改めて考えてみると確かにそうだよなぁ、と思った。「無農薬煙草」という商品があったとしたら、それはそれで愉快な気もするけど。