竹本健治『闇のなかの赤い馬』

闇のなかの赤い馬
読了。
講談社ノベルスを発端とする「新本格ミステリ」の生みの親・宇山日出臣氏が送る《かつて子どもだったあなたと少年少女のためのミステリーランド》の1冊。
聖ミレイユ学園の校庭の真ん中で、1人の神父が落雷にあって死んだ。さらに、鍵で閉ざされたサンルームのなかで、もう1人の神父が焼死した。真夜中にともる地下室の明かり。夜毎、夢にあらわれる怒り狂う赤い馬。「汎虚学研究会」のメンバー4人は、事件の謎に迫る。
わりとシンプルなつくり。でも、竹本健治らしさはちゃんとある。登場人物はいつものキャラクタのバリエーションだけれども、それもまたよし。