佐藤亜紀『天使』『雲雀』

天使雲雀
『天使』読了。そして、再び『雲雀』を読みはじめる。
『天使』は改めて読み直してやっぱりおもしろかった。「説明」を排した語り口、一種の「超能力」である「感覚」の表現が素晴らしい。キャラクタとしてはコンラート、ライタ男爵といった不良親父どもがかっこよくてお気に入り。
『雲雀』は、『天使』の内容を踏まえた(記憶にとどめた)うえで読み直すとかなり印象が違う。初読時は、ジェルジュ(『天使』の主人公)はさすがに覚えていたけど、ケーラー(その友人)あたりになるとすっかり忘れていたもんなぁ。逆にオットーとカールは『天使』にも出ていたキャラクタだと思っていたら違ったし。