いがらしみきお『Sink』1〜2巻

Sink 1 (バンブー・コミックス)

Sink 1 (バンブー・コミックス)

Sink 2 (バンブー・コミックス)

Sink 2 (バンブー・コミックス)

いづるさんのレビュー(id:iduru:20050119#p1)を読んで、興味をひかれて買おうと思ったのに1巻が見つからず、竹書房のサイト(http://www.takeshobo.co.jp/html/shousai/shou_t.asp?denpyo=2014501)でも「ただいまご注文をお受けできません」になっているし、amazonでも4〜6週間と時間がかかるようで、もしかして、増刷してないのかな? と思っていたんですが、今日、ようやく池袋の「とらのあな」で発見。帯は2巻にあわせて新しくなっているけど(2巻とまったく同じで色違い)、本自体は初版のままでした。
基本的には「ホラー」で、物語中にあらわれるさまざまな「怪異」というか「異常」というか日常を浸食する「非日常」の描写が素晴らしいです。終盤、若干「伝奇」っぽい方向にいってしまうのがちょっと不満なんですが、そこに至るまでの過程はとてもおもしろかったです。
いづるさんも名前をあげていらっしゃる古谷実ヒミズ』、あと、個人的には岩明均の作品を連想しました(後者は、単純にある種の描写の類似からの連想に過ぎない気もしますが)。